こちらは、「修験道(しゅげんどう)教祖、役行者(えんのぎょうじゃ)尊」の神霊が降霊される修験道場です。
明法道場
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道場の主神

宮坂法仁が描いた摩利支天尊像 明法道場の主神は、護法大摩利支天(ごほうだいまりしてん)という神様です。仏教で摩利支天(サンスクリットではマリ−チ)として知られる神様ですが、紫雲院明法(宮坂升)の弟子であった浜賢子(故人)によれば、日本の神話に登場するスサノオの命(みこと)という神様と習合しているといいます。明法道場では尊神(たかがみ)様とも呼んでいます。

摩利支天という神様は、仏教では天部に分類される尊の一ですが、天部というのは(六道)輪廻の世界の一境涯である天とは異なります。輪廻を離れた高位の霊界層で、神仏の世界の中でも上位に類する世界のようです。摩利支天を祀(まつ)っている東京、上野(アメ横)の徳大寺の略縁起の中には、「力(気力、体力、財力)の守護神として諸天善神中最も霊験顕著なり。依って古来より諸衆の崇敬絶えず」とあります。また、役行者尊神変大菩薩(えんのぎょうじゃそんじんべんだいぼさつ)様のお言葉では、「あのお方は、雲の上の上の上のお方」だとのことです。さらに、「輪廻なし」とも。つまり、無始の昔からの神様だということです。
「摩利支菩薩陀羅尼経」には、「大神通自在の力で日の前を行くが、日天はこれを見ることができない」とあります。日天すら見ることもできないということで、その速さを象徴する意味で猪(いのしし)の上に立っている像が多い。昔から、この神が加勢すれば、あらゆる難からまぬがれ、また、敵に覚られることも、自分が害されることもないと言われています。そのため日本では武士の信仰を集め、楠木正成もその像をしのばせて戦ったといいます。(「お経の本」、「密教の本」学研参照)
摩利支天は、古来、修験道や密教の行者によって信仰された尊の一で、そのためかよく山岳に祀られています。長野県の乗鞍岳や新潟県の八海(はっかい)山には、摩利支天岳という名前の山もあります。摩利支天を本尊とした祈祷法も伝えられています。明法道場では特殊な例外を除いて、すべての祈祷を護法大摩利支天を本尊として行っています。(写真は、宮坂法仁が描いた摩利支天尊像)

役行者尊神変大菩薩様と紫雲院明法大徳様以外の、明法道場で祀っている代表的な神仏も簡単に紹介しておくと、
・ 大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)は、密教世界の中心仏である大日如来(大ビルシャナ仏)の使者だといわれています。
・ 金剛蔵王大権現(こんごうざおうだいごんげん)は、役行者が生前、金峯山(きんぷせん)山上において一千日の苦行を行い、感得した尊だとされています。
・ 大国主命(おおくにぬしのみこと)と諏訪大明神(すわだいみょうじん)は、日本の神話に登場する神様です。
・ 地蔵菩薩(ぢぞうぼさつ)は、「地蔵菩薩本願経」などによると、輪廻に苦しむすべての人を救済しようとの願を立てたといいます。中でも子供の救済が有名で、明法道場では子供の祈祷をするときに、護法大摩利支天と地蔵菩薩を本尊にしています。
・ 薬師如来(やくしにょらい)は、両部曼荼羅(まんだら)に入っていない不思議な仏様ですが、「薬師瑠璃光如来本願功徳経」によると、菩薩のときに十二の誓願を立てたとされており、そのなかの除病安楽の願が有名です。
・ 釈迦如来(しゃかにょらい)と弘法大師(こうぼうだいし)は、言うまでもなく、仏教の開祖と我が国真言宗の開祖です。

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